気の乱れが抑うつ・憂うつを引き起こします
抑うつとは、気分が落ち込みふさぎ込むような状態です。
憂うつも暗い気持ちで悲しみに沈んだような気分です。これらはともにうつ病に現れやすい気分障害の一つになります。
この状態は、正常な人でも感じる事が多い感情ですが、病気になるとうつ状態がずっと続いてしまい戻る力が見えてこないようになってしまいます。
誰しもが一旦は感じる感情でもずっと続いてしまうと次第に精神が壊れてしまう感覚に陥ります。
外傷など本来身体が傷つけば自然と治る回復力も、うつのように内面に現れる異常はなかなか治らないのでうつ病は本当に難しい病気です。
自分自身何が起こっているか分からないのと、周囲も外面から判断する事が難しいので理解を得られるまでに時間がかかります。
東洋医学の鍼灸の考え
まず気が関係します。
皆さんは「気」と聞くと、抽象的なもので実体の無さそうな不思議な力ぐらいに知られていると思います。
鍼灸の考えの気はエネルギーです。身体を動かす力で、体内を絶え間なく動き続けています。
気が動くことで人体の活動が支えられていると東洋医学では考えています。
この気は情志といって情動・情緒などの感情面から影響されることが多いです。
感情面が長期間続くと気が乱れて、働き続ける力が滞ってしまい病気になります。
感情によって関係する臓器があります。ここが東洋医学の不思議でもあるのですが、感情によって特定の臓器が弱くなって病気になるという考えです。
うつ病と関係する情志
思
思とは考えるといった感じです。考えすぎると気がふさぎ込むように滞ります。
この感情に影響される臓器が脾になります。脾は食べ物を消化吸収する役割がありますので、食欲不振などが起こります。
憂
心配や不安といった感情を憂と言います。心配事が多すぎると体内で気が鬱滞してきます。
気の滞りは肝・脾・肺に影響を及ぼします。
肺は気を全身に散らす役目があるので、心配事が多くて臓器がやられると全身の気の巡りが悪くなります。
悲
字のごとく悲しい感情です。気の消耗を引き起こしてしまいます。憂とも近いのですが悲は激しく泣いたりなどと思慮過度を伴うことが多いです。
これも憂などと同じで肺が弱まりやすくなります。
治るには?
鍼灸にはこれら臓器に関係する経穴(ツボ)があります。
各臓器を正常に戻すように刺激を送る事で身体を治していきます。
うつ病には、脾・肺・肝が強く関係しますので症状を診て強く不調を起こしている臓器から施術を行います。
西洋医学は感情が臓器を傷めるとは考えないので、ここが東洋医学ならではの考えだと思います。
またその臓器に働きかけるための経穴が存在しますので、原因を見極めて施術することが出来ます。
全身の気が順調に巡るように調整すれば自然と体調は戻ります。
気の巡りが悪いために身体が不調に陥り中々回復しない状態になってしまうのです。
三軒茶屋α鍼灸院の施術
当院では上記に書いた内容のように全身の巡りを良くする施術と頭に集中して鍼を打つオリジナルの施術があります。
頭に鍼を打つことで脳内血流量が上がると考えており、定期的な刺激で脳の活性を促します。
うつ病は難しい病気なので一回の施術で多くの刺激を送る事よりも定期的に刺激を送り続けるのが大切です。
なるべく治療機会が多い方が望ましいです。
初めの方に感じて頂ける感覚は、頭がすっきりしたことや晴れたというようなお声を頂きます。
また落ち込みや憂鬱なども前よりも少なくなることや身体の重さが軽減して動けるようになってきたといった感じです。
三軒茶屋駅徒歩3分で夜21時まで診ております
三軒茶屋駅から徒歩三分で、夜の9時まで受付してますので
お困りの方は三軒茶屋α鍼灸院へお気軽にご相談ください。
執筆/監修者 三軒茶屋α鍼灸院 山﨑智史
三軒茶屋α鍼灸院院長 山﨑智史
国家資格
はり師
きゅう師
理学療法士
民間資格
筋膜マニュピレーション全コース修了