身体を整えて回復を早めることが重要
現在後遺症のお薬がないため悩まれている方が多いと思います。
軽症から重症まで様々な状態がありますが、軽症の方でも嗅覚障害から倦怠感、喉のいがいがなど熱が下がって二週間経っても症状がなくならないと聞きます。
まだまだ未知な部分が多いコロナでは調べても後遺症に関する情報が少ないと思います。
そこで鍼灸師として言えるのは、身体の持つ自然治癒力を高める事で後遺症を解消するのが良いと思います。
身体が治る過程は、すべて自分自身が持つ治癒力に依存します。病院の手術もお薬も治癒力がなければ治りません。
身体が本来の治癒力を取り戻すように体内バランスを整える事が最善だと思われます。
咳や寝たきりで身体が弱まっています。
咳で呼吸器に関わる筋肉が硬くなることや寝たきりで背中や肩腰が硬くなると体内循環が悪くなると考えられます。
また東洋医学では食欲不振が起こるとエネルギー不足になって慢性化しやすいです。
背中の張りが強いと臓腑に反射するのか胃腸の働きも弱まることが多いです。実際に通われている方々も背中の張りやバランスが悪い方は食欲不振や胃のもたれを訴える事が多いです。
コロナにかかった方で食事が取れなかったとよく聞きました。体重が凄く減ったとか力が出ないといった感じで食事による影響もコロナから復帰直後に多い悩みだと思います。
先程も述べましたが食事が取れないと体力が戻りません。なるべく早くに食事が取れるようになって復帰までの時間を短縮できるのが良いと思われます。
お腹や手足のお灸
お腹周りには胃腸に働く経穴(ツボ)があります。
また背中にも胃の六つ灸といった名前が付く場所が存在します。
お灸で胃の働きを良くする経穴を選んで施術する事で食欲不振を解消します。
食事が取れなければ病に勝てる身体にはなりづらいです。病み上がりは徐々に復調していきますが、大切な優先順位があります。
まずお腹の調子が良くなるように取り掛かる事が重要だと鍼灸では考えます。
病になった直後ではなく症状が治まり回復していく段階でお腹の調子がイマイチ上がらない場合は鍼灸によるお腹の特効穴をお勧めします。
執筆/監修者 三軒茶屋α鍼灸院 山﨑智史
国家資格
・鍼灸師
・あん摩マッサージ師
・理学療法士
民間資格
・筋膜マニュピレーション全コース修了