”朝の活動エンジンがかかりにくい”
起立性調節障害は、自律神経の乱れにより、循環器などの調節が上手くいかない状態のことをいいます。
寝ている状態から起きる際に、自律神経は副交感神経から交感神経へと切り替わります。
この切り替わりの時に、自律神経の調節が上手く働かないと
立ち上がった時に血圧が下がってしまったり、心拍数が上がり過ぎたりして思い通りに身体が動かなくなってしまいます。
”「夜は元気」なんで?”
起立性調節障害は、身体の調節を行なうのに時間が必要です。
朝は調子が悪くても、調節が整えば夕方や夜にかけては元気になっていきます。
そのため、夜はゲームやケータイなど夜更かしが出来るのに、学校に行く前だけ調子が悪いように見えてしまい、「さぼり」「怠け」と勘違いしやすくなっています。
なりやすい子の特徴
小学校高学年~中学生で、どちらかというと女子に発症しやすいです。
体調不良がある不登校の子どもの約7割は起立性調節障害を発症していると言われています。
性格としては
まじめで気を使うタイプの子どもで、幼いころから「良い子」「良く出来る子」と言われることがあります。
今までため込んでいたものが、精神的に不安定になり、いつもより感情的になったりします。
また、全く違うタイプの子どもでも症状が出る事も珍しくありません。
子どもでも自律神経は乱れてしまうの?
小学校高学年~中学生の第2次成長期では、身体の様々な機能が大人へと変化していくタイミングです。その身体の変化に伴い自律神経も乱れやすくなります。
また、環境の変化や精神的ストレス、不規則な生活リズムも原因となりやすいです。
学校、受験、友人関係、ゲーム、習い事など本人も知らず知らずのうちに、自律神経が乱れていくこともあります。
そもそも、自律神経って?
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があります。
「交感神経」は、日中活動するときに興奮する神経
「副交感神経」は、夜リラックスするときに興奮する神経です。
通常、人は立ち上がる時に「交感神経」が働き、重力によって溜まりやすい下半身の血管を収縮する事で、心臓へ血流を戻します。そのため、頭や脳への血流が維持できています。
しかし、自律神経の調節が上手くいかないと、脳へ血流を送るまでに時間がかかってしまうため、「朝起きれない」・「だるい」・「頭が痛い」・「調子が悪い」などの症状が出やすくなります。
起立性調節障害の症状
・朝起きれない
・頭が痛い
・めまいがする
・だるい
・顔色が悪い
・お腹が痛い
など、他にもさまざまな症状が出やすいです。
症状によっては、朝起きれない事や体調が悪い事から、学校に遅刻や欠席も増えてしまう傾向にあります。
一般的な治療法
起立性調節障害では、自分の意志とは関係なく起こってしまうため、周りのサポートが不可欠になります。
一般的な治療法としては、「生活習慣の見直し」になります。
「生活習慣の見直し」
自律神経を整えるには「規則正しい生活」を送る事が大切になってきます。
・朝日を浴びるようにする
・いつもより少し水分を多めにとる
・毎日30分程度の散歩をする
・眠くなくても夜更かしはしないようにする
などを心がけて生活リズムを整えていきましょう。
三軒茶屋α鍼灸院での治療法は?
当院では、「はり」「きゅう」を使って主に治療を行っていきます。
世界保険機構(WHO)も自律神経の不調に対する鍼灸治療は適応とされている通り、
自律神経の治療に「鍼灸」は特化しています。
治療では、手足やお腹、背中など全身を診て行っていきます。
鍼灸治療で、自律神経のバランスを整えていくと血圧のコントロールがスムーズに行えるようになり、徐々に症状が緩和していきます。
完全に治るまでには、回数は少しかかりますが、鍼灸治療は起立性調節障害に効果はあると思います。
やっぱり子供に鍼を受けさせるのが心配…
「鍼が怖い」「はじめで心配」「お灸は熱いの?」「こどもでも大丈夫?」「頻度は?」など心配な事も多いと思います。
鍼は美容鍼などで使用する、大人の顔にうっても痛みがほとんど出ない細い鍼を使用します。お灸については、ほんのり温かさを感じるくらいで調節します。火傷の心配はありません。
治療中に、痛みが強く出てしまう・くすぐったくてじっとしてられない
そんな方でも「刺さない鍼」を使う事で鍼治療と同じ効果を出すことが出来ます。
治療頻度としては、症状にもよりますが1週間に1回~2週間に1回くらいのペースが最適だと考えています。
また、最終的には間隔を伸ばしていき月に1回の身体メンテナンス感覚で治療を行っていけるとベストだと思います!
当院の鍼灸治療は、子どもにも安心して受けて頂ける治療になっています!
子どもの症状に合わせてその都度、しっかり説明させて頂きますのでご安心下さい。
気になる事、心配な事などがありましたら、お気軽にお問い合わせください!
当院での新型コロナウイルス対策
当院では新型コロナウイルス対策として
・院内消毒の徹底
・毎回のベッドや枕の消毒
・使い捨てベッドシーツを使用
・患者様全員の手指消毒
・1時間に1回の換気
・スタッフの体温チェック
・スタッフのマスク着用
・クレベリン設置(二酸化塩素)
・施術者の体調管理
万全の対策を行っております。
ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。