アレルギーのメカニズム
みなさんが想像されるアレルギーとして代表的なものを挙げるとすれば花粉症ではないでしょうか。
その他にも金属アレルギーや食物アレルギーなどたくさんあります。
アレルギーというのはそもそも体が原因の物質に対して過剰に反応を起こすことで発生します。
ですので体が働かなさすぎるわけではなく働き過ぎるために起こるものなのです。
人間にはそもそも特定の物質に対して反応を起こすというのは仕組みとして備わっています。そうでないと体に悪いものが入ってしまってもそのまま体の中に取り込んでしまい、体を悪くしてしまうからです。
ただアレルギーというのは先ほど書いたとおり免疫が過剰に働く事で起こります。
この原因は今現在では特定されていませんが生活環境や遺伝などが原因ではないかと言われています。
アレルギーとはまた少し違いますが、自分の体に必要不可欠なものにまで過剰に反応し体に様々な症状を起こしてしまうものを自己免疫疾患といいます。
アレルギーの場合は花粉症のように外から入ってきたものに対して過剰に反応します。
ただアレルギーを引き起こすものは有害な量が体に入ってくるわけではなく過剰に反応をしてしまうために起こりうるものであって全員に当てはまるものではありません。
ちなみにアレルギーが起こる原因として環境をあげましたが、清潔すぎるとアレルギーの体質になりやすいという結果が2004年にドイツの医学チームによって発表されたというデータもあります。
特に乳幼児期にエンドトキシンという物質を身体に取り込んだ量でアレルギー体質になりやすいそうです。
アレルギーの種類
アレルギーにはたくさんの種類があります。
1型から5型まであり、すぐに反応が出るものや長期で反応が出るもので分類されています。
1型にはアレルギー性鼻炎や気管支喘息、アナフィラキシーショックなどがあります。
この型はアレルギーが発生する物質が身体に入る即反応します。
また全身性で反応がとても激しいものをアナフィラキシーといい、さらに急激に血圧が低下をすることでショック状態に陥ることをアナフィラキシーショックといいます。
アレルギーの診断
アレルギーの判別は症状や状態から判別されます。
検査としては血液検査や経口誘発実験パッチテストなのがあります。
さきほどあげた1型を例にあげるとIgEというタイプの免疫グロブリンがアレルギーの原因といわれていますが、単体だけではなにも反応を起こすことはありません。
ですのでアレルギーを起こす花粉やダニ、食物などを摂取したり投与したりすることによってアレルギーかどうかの判別をします。
アレルギーに対しての治療は薬剤を使って治療するものもありますが、そもそもアレルギー反応が出るものに近づかなければ症状がでないため、対象から自分を遠ざけることも大切になってきます。
花粉症の場合ですとマスクをしたり目元を花粉症用眼鏡をかけてみたりすることや外出時に洋服についた花粉を落としてから自宅に入るなどです。
食物アレルギーの場合はわかっている場合はその食べ物を避けることは簡単ですが、自分自身でもわかっていないアレルギーがある場合があるので血液検査で一度しっかり確かめてみるのもいいかもしれません。
アレルギーの鍼灸治療
アレルギーに対しての鍼灸治療としては、前庭として体調・体質・免疫機能の以上によって乱れが出ているとされているので身体のバランスを整えていくことがメインとなります。
鍼灸を行うことによって本来身体のもっている自然治癒力を高め強化することによってアレルギー症状を出にくい身体を作っていくことができます。
さきほどの花粉症を例にあげると、症状が出ていない時期も含めて治療をしていくとより効果が期待できるでしょう。