身体の疲労や倦怠感
日常生活の質
仕事や家事など日常生活を送っている際に身体の疲労や倦怠感が強いため日々が辛くなると生活の質が落ちていきます。
身体を休めることや長めの睡眠をとれば回復してきたはずが、休日後でも重だるく睡眠による回復感が少なく感じると様々な支障が出てきます。
・日中の活動が落ちる
・集中力が低下する
・記憶力が低下する
・情緒不安定になる、
・意欲の低下
考えられる原因
病気を除いて疲労や倦怠感を強く感じる場合にはいくつかの原因が考えらます。
まず第一に睡眠。人の体は睡眠によって回復します。この睡眠が満足に得られないと日々蓄積していきます。
睡眠には時間と質が関係します。なるべく体内時計通りに夜に自然とくる眠気で寝るのが良いです。人は朝起きて太陽の光をみてから14~16時間後に眠気がくるようになります。
睡眠の質では、中途覚醒や熟睡感が得られない状況だと回復力が十分ではないです。頻繁にトイレで起きてしまうのも覚醒してしまうので質としては良くありません。
人の睡眠は寝始めてか90分ぐらいで回復・修復するホルモンの大半が分泌されます。寝る前に脳を刺激することや食事などで内臓を働かせてしまうと寝始めてからの分泌が下がると考えられています。
次にストレス習慣。長期間ストレスを持続して受けると自律神経が乱れます。自律神経が乱れると不眠になることが多いです。自律神経中枢は睡眠にも関係するためストレスによる自律神経の乱れは睡眠に現れやすいです。
加齢による自律神経バランス
東洋医学では男性は8の倍数、女性は7の倍数によって身体の変化が現れます。男性は32歳で一番充実した身体になりますがここから身体の機能は徐々に落ちていきます。女性は35歳から落ちてくるため徐々に身体の不調が現れやすくなります。
加齢によって自律神経の副交感神経が落ちていくことが分かっています。男性と女性では10歳弱ぐらいの誤差があります。一説ではこの差が寿命の差だとも言われています。
身体のバランスを保ってくれる自律神経が崩れると回復力に大きく関係します。疲れが蓄積しやすくなり、精神的にも辛くなりやすいため休みを多くとる必要があります。また生活習慣も関係してくるため若いうちに無理をした人ほど崩れやすくなり将来の健康が損なわれる可能性が高いです。
身体の倦怠感や疲労感を治すには自律神経の副交感神経をあげることが大切です。
副交感神経の上げ方
食事、休憩、夕方から夜にかけてと副交感神経は身体がリラックスするときに働いています。
緊張せずに無理をしなければ副交感神経は高まるといえます。
普段から緊張しやすい人、ストレスを抱えやすい人は交感神経が高まりやすく身体の疲労が抜けにくくなります。
副交感神経をあげるには意識して内臓を刺激する、緊張せずにリラックスすることがいいです。朝の運動にしてもジョギングよりもウォーキングでゆっくりと動いた方が副交感神経には良いです。
朝起きて内臓に負担がかかりすぎないよう水だけは一杯のみ朝食と昼食の間ぐらいに起きてから初めての食事をとると良いです。
全体的にゆっくりと無理をしないことが副交感神経を上げるコツになります。
倦怠感や疲労感は鍼灸治療が有効です。
鍼灸は自律神経を整えるのに優れているので回復力を上げて倦怠感や疲労感を解消することができます。
自律神経バランスを整えるには全身ある良く反応する経穴を鍼やお灸によって刺激します。
自律神経は外部からの刺激で生体反応を起こす反射があるので鍼灸治療はこの反射を利用して身体を治していきます。
また全身の血行循環を良くすると身体がリラックスして副交感神経が優位になります。
心地良い刺激で全身を一時間ほど治療するとリラックスしやすいです。