「気分が落ち込んで何もできない時期があるかと思えば、今度は眠らなくても動けてしまう時期が続く」
双極性障害は、気分の波が大きく、本人だけでなく周囲にも理解されにくい心身の不調です。
三茶はりきゅう院には、医療機関で治療を受けながらも、「体調の波がつらい」「生活リズムが安定しない」と悩む方が多く来院されます。
このコラムでは、双極性障害の正しい理解と、
鍼灸がどのように心身の安定をサポートできるのかを、専門的な視点でわかりやすくお伝えします。
双極性障害とは?気分の波が続く心の病気
双極性障害は、抑うつ状態(うつ状態)と躁状態(または軽躁状態)を繰り返すことが特徴の疾患です。
抑うつ状態では、
気分の落ち込み、意欲低下、疲労感、不眠などが強くなります。
一方、躁状態では、
気分が高揚し、活動量が増え、
眠らなくても平気になったり、考えが止まらなくなることがあります。
大切なのは、双極性障害は「気分屋」や「性格の問題」ではなく、脳と自律神経の調整機能が関係する医学的な疾患だという点です。
双極性障害が起こる背景
双極性障害の発症には、複数の要因が重なっていると考えられています。
◯強いストレスや生活環境の変化
◯睡眠リズムの乱れ
◯自律神経やホルモンバランスの不調
これらが影響し合うことで、気分の波がコントロールしにくくなります。
特に、睡眠の質の低下は、躁状態・抑うつ状態のどちらにも影響しやすく、再発の引き金になることも少なくありません。
双極性障害と自律神経の関係
自律神経は、感情の安定や睡眠、体内リズムと深く関わっています。
双極性障害の方は、この自律神経の切り替えがうまくいかず、
・緊張が抜けない
・疲れているのに眠れない
・体が常に興奮状態にある
といった状態になりやすい傾向があります。
鍼灸では、この過度な興奮状態を和らげることを重視し、心身が休める状態を作ることを目的に施術を行います。

双極性障害に対する東洋医学と鍼灸の考え方
東洋医学では、双極性障害を単なる「心の病」とは考えません。
心と体のバランスが崩れ、その影響が感情の波として現れている状態と捉えます。
特に重要とされるのが、肝・心・腎の働きです。
肝は、気の巡りや自律神経の調整に深く関わります。ストレスや緊張が続くと肝の働きが乱れ、イライラ、不安感、気分の高ぶりが起こりやすくなります。
心は、精神活動を司る臓腑です。
心の働きが不安定になると、落ち込みや不安、集中力低下が現れやすくなります。
腎は、生命力の土台とされ、慢性的な疲労や睡眠不足が続くと、心身を支える力が弱くなります。
東洋医学では、双極性障害を気の高ぶりと消耗が交互に起こる状態と考え、鍼灸によって全身の巡りを整えることで、感情の波を穏やかにする土台づくりを行います。

三茶はりきゅう院での鍼灸施術
三茶はりきゅう院では、双極性障害を「心と体のバランスの乱れ」と捉え、医療機関での治療と併用しながら、心身の安定を支える施術を行っています。
症状の波だけでなく、睡眠リズム、生活習慣、ストレス状況を丁寧に確認します。
原因が多岐にわたるため、患者さんを総合的かつ包括的にみていきます。
後頭部・頸部・背部兪穴を中心に、副交感神経が働きやすい刺激量で施術を行い、心身が休める状態を作ります。
首・肩・背中の緊張を和らげ、神経と血流の通り道を整えることで、気分の波が出にくい身体づくりを目指します。

症例紹介
【気分の波と不眠でお悩みの30代女性】
《患者背景・主訴》
仕事のストレスが続き、気分の浮き沈みと不眠が悪化。医療機関で双極性障害と診断。
《当院での施術》
自律神経の安定と睡眠の質向上を目的に鍼施術を実施。
《治療経過》
3回目頃から入眠しやすくなり、
8回目には気分の波が穏やかになったと実感。
【活動過多と疲労感を繰り返す40代女性】
《患者背景・主訴》
元気な時期と動けない時期の差が大きく、生活リズムが安定しない。
《当院での施術》
全身調整と自律神経の切り替え改善を目的に施術。
《治療経過》
数回の施術後から疲労の回復が早くなり、
体調の波が以前より小さくなったと感じている。
【不眠と不安感でお悩みの20代男性】
《患者背景・主訴》
就職後の環境変化で睡眠が乱れ、不安感が強くなった。
《当院での施術》
睡眠リズムの安定と緊張緩和を目的に施術。
《治療経過》
2回目以降、睡眠時間が安定し、
5回目には日中の不安感も軽減。
よくある質問(FAQ)
Q. 双極性障害でも鍼灸を受けて大丈夫ですか?
A. はい。医療機関での治療と併用しながら、体調管理の一環として受けていただけます。
Q. 薬を飲んでいても問題ありませんか?
A. 併用を前提に施術を行いますので、ご安心ください。
Q. 気分が不安定な時でも受けられますか?
A. 状態を確認し、無理のない範囲で施術を行います。
双極性障害でお悩みの方は三茶はりきゅう院へ
双極性障害は、自分でもコントロールが難しい症状が続くため、強い孤独感を抱えてしまうことも少なくありません。
三茶はりきゅう院では、あなたの状態を丁寧に伺い、心と体の両面から安定を支えるサポートを行っています。
ひとりで抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。

【執筆者 紹介】
三茶はりきゅう院
院長:山崎 智史

【グループ院 紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
三茶はりきゅう院:三軒茶屋駅
吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅
高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅
