「腕を上げると肩の前がズキッと痛む」
「重い物を持つと肩の奥がうずく」
「安静にしているのに、なかなか痛みが引かない」
こうした症状が続いている場合、上腕二頭筋長頭腱炎が関係している可能性があります。
一時的な使いすぎと思って放置してしまうと、痛みが慢性化したり、肩の動かしにくさにつながることも少なくありません。
三茶はりきゅう院には、肩の前側の痛みが長引いてお悩みの方が多く来院されます。
このコラムでは、上腕二頭筋長頭腱炎の状態を正しく理解し、鍼灸でどのようなサポートができるのかを、専門的な視点でわかりやすくお伝えします。
上腕二頭筋長頭腱炎とは?|肩の前に痛みが出やすい炎症
上腕二頭筋長頭腱炎とは、二の腕の筋肉(上腕二頭筋)の腱のうち、肩関節内を通る「長頭腱」に炎症が起こる状態です。
この腱は、腕を上げる・引く・持ち上げるといった動作で強く使われるため、負担が蓄積しやすい部位でもあります。
炎症が起こると、
・肩の前側にピンポイントで痛みが出る
・腕を前に上げる動作で痛みが強くなる
・肩を動かした後にズーンとした違和感が残る
といった症状が現れやすくなります。
上腕二頭筋長頭腱炎が起こる医学的な原因・背景
この疾患は、単なる「使いすぎ」だけでなく、肩関節の安定性や動きのバランスの乱れが関係しています。
主な背景には、
・重い物を持つ作業や反復動作
・猫背や巻き肩による肩前方への負担増大
・腱板機能の低下
などがあります。
特に、肩の安定性が低下すると、上腕二頭筋長頭腱が本来以上に引っ張られ、炎症が起こりやすくなります。

上腕二頭筋長頭腱炎に対する東洋医学と鍼灸の考え方
東洋医学では、上腕二頭筋長頭腱炎を局所の炎症だけでなく、全身の巡りと回復力の低下として捉えます。
痛みが長引くと、気・血・水の巡りが滞り、特に「血」の循環不良が回復を遅らせます。
また、水の代謝が乱れることで、炎症後の違和感や重だるさが残りやすくなります。
五臓では、
肝は筋や腱の柔軟性、
脾はエネルギーと回復力、
腎は関節の土台を支える役割を担います。
これらのバランスが崩れると、肩の負担が抜けにくい状態が続きやすくなります。
鍼灸では、肩だけに注目するのではなく、自律神経の調整と全身の循環改善を通して、炎症が落ち着きやすい身体環境を整えていきます。

三茶はりきゅう院の鍼灸施術
三茶はりきゅう院では、上腕二頭筋長頭腱炎を
「肩の前に負担が集中しているサイン」
と捉え、評価と施術を行っています。
初回では、痛みの出る動作だけでなく、首・肩甲骨・背中の動き、姿勢、筋力バランス、自律神経の状態まで丁寧に確認します。
そのうえで、炎症部に過度な刺激を与えず、肩周囲の緊張緩和と血流改善を目的とした鍼施術を行います。
また、施術の一環として、
肩の前だけで頑張らない体の使い方や、日常動作での負担の減らし方もお伝えします。
無理に鍛えるのではなく、回復を妨げない動かし方を身につけることで、再発予防にもつながります。

症例紹介
【30代男性|筋トレ後に肩の前が痛くなったケース】
患者背景・主訴
30代男性。筋トレ後から肩の前側の痛みが続き、物を持ち上げる動作で悪化。
当院での施術
肩前方と肩甲骨周囲の緊張緩和を中心に鍼施術を実施。
経過
4回目頃から痛みが軽減し、2か月後にはトレーニングへの不安が減った。
【40代女性|家事動作で肩の痛みが続いたケース】
患者背景・主訴
40代女性。洗濯や掃除の動作で肩の前に痛みが出る状態が数か月続く。
当院での施術
頸部・背部を含めた全身調整を実施。
経過
3回目以降、動作時痛が和らぎ、日常生活が楽になった。
【50代男性|デスクワークと運動の両立で悪化】
患者背景・主訴
50代男性。長時間のPC作業と週末の運動が続き、肩の前に慢性的な痛み。
当院での施術
自律神経調整と肩関節の負担軽減を目的に施術。
経過
5回目頃から肩の違和感が減り、仕事後の疲労感も軽減した。
よくある質問(FAQ)
Q. 痛みが強い時でも鍼灸は受けられますか?
A. 状態に合わせて刺激量を調整しますので、無理なく受けていただけます。
Q. 病院で治療中でも併用できますか?
A. はい。医療機関の治療と併用しながら、身体のケアとして鍼灸を受ける方も多くいらっしゃいます。
Q. どのくらいで変化を感じますか?
A. 個人差はありますが、多くの方が数回の施術で動かしやすさを実感されています。
三軒茶屋で上腕二頭筋長頭腱炎にお悩みの方へ
上腕二頭筋長頭腱炎は、放置すると痛みが慢性化しやすく、肩の動かしにくさにもつながります。
「そのうち良くなるだろう」と我慢せず、早めに身体の状態を整えることが大切です。
三茶はりきゅう院では、あなたの肩の状態を丁寧に評価し、安心して日常生活を送れるようサポートします。
肩の前の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【執筆者 紹介】
三茶はりきゅう院
院長:山崎 智史

【グループ院 紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
三茶はりきゅう院:三軒茶屋駅
吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅
高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅
