①「静かなほどつらい」耳鳴りの不安
「キーン」「ジー」「ゴーッ」──音が鳴っていないはずなのに、常に耳の中で音がしている。
耳鳴りは、本人にしか分からないつらさを伴う症状です。特に静かな夜や仕事に集中したい場面で強く感じやすく、「この音が一生続くのではないか」という不安を抱えながら日々を過ごしている方も少なくありません。
医療機関で検査を受けても「異常はありません」「年齢のせいかもしれません」と説明され、治療の選択肢が見えずに悩み続けてしまうケースも多く見られます。しかし、耳鳴りは単なる耳の問題ではなく、神経・血流・自律神経・全身状態が複雑に関係する症状です。
三茶はりきゅう院では、耳鳴りを「局所の異常」ではなく「身体全体のバランスの乱れ」として捉え、原因を多角的に整理した上で施術を行っています。
② 耳鳴りとはどんな症状か
耳鳴りとは、外部に音源が存在しないにもかかわらず、本人には音が聞こえる状態を指します。音の種類はさまざまで、「高音が鳴る」「低く響く」「脈打つように聞こえる」など個人差があります。片耳だけの場合もあれば、両耳や頭全体で感じる方もいます。
耳鳴りは疾患名ではなく「症状名」であり、背景にはさまざまな要因が隠れています。加齢性変化、突発性難聴、メニエール病、ストレス、自律神経失調、首や肩の緊張など、原因は一つとは限りません。また、聴力検査で明確な異常が見つからない「無難聴性耳鳴り」も多く、これが患者さんの不安を強める一因となっています。
重要なのは、耳鳴りそのものを消すことだけを目標にするのではなく、なぜ今その音を脳が感じ取っているのかという視点で身体を見直すことです。
③ なぜ耳鳴りが止まらなくなるのか
耳鳴りの背景には、大きく分けて三つの要素が関係しています。
一つ目は「聴覚系の過敏化」です。強いストレスや急激な体調変化をきっかけに、脳が音に対して過剰に反応する状態になると、実際には存在しない音信号を拾ってしまうことがあります。
二つ目は「血流の問題」です。首・肩・顎周囲の筋緊張、姿勢不良、冷えなどにより耳周囲の血流が低下すると、内耳や神経への栄養供給が不十分になり、耳鳴りが起こりやすくなります。
三つ目は「自律神経の乱れ」です。交感神経が過剰に働く状態が続くと、脳が常に緊張モードとなり、耳鳴りを強く認識してしまいます。特に「夜になると悪化する」「疲れると音が大きくなる」という方は、自律神経の関与が強い傾向があります。
④ 東洋医学からみた耳鳴りの本質

東洋医学では、耳鳴りを「耳だけの病変」とは考えません。耳は全身状態を映す場所であり、特に腎・肝・脾といった臓腑の働きと深く関係するとされています。
代表的なのが「腎虚型の耳鳴り」です。加齢や過労、慢性的な疲労によって生命エネルギーが消耗すると、耳を養う力が不足し、持続的で低い音の耳鳴りが起こりやすくなります。
一方、ストレスや緊張が強い方では「肝気鬱結」や「肝火上炎」といった状態が見られ、高音で鋭い耳鳴り、イライラ、肩こり、目の疲れを伴うことが多くなります。
また、消化機能の低下や冷えが背景にある場合は「脾虚」「痰湿」と捉え、身体に余分な水分や重だるさが停滞することで、耳周囲の循環が悪くなっているケースもあります。
このように東洋医学では、耳鳴りのタイプを身体全体の状態から分類し、「なぜこの人に、このタイミングで起きているのか」を重視します。
⑤ 三茶はりきゅう院の耳鳴りに対する施術

三茶はりきゅう院の耳鳴り施術では、音そのものを無理に消そうとはしません。目的は、耳鳴りを感じ続けている身体の緊張状態を緩め、回復しやすい環境を整えることです。
初回では、耳だけでなく首・肩・背中・お腹・手足の状態まで丁寧に確認し、血流や自律神経のバランスを評価します。その上で、全身調整を中心に施術を行い、過敏になった神経系を鎮めていきます。
多くの方は、「音が完全に消える」というよりも、
・音が気にならない時間が増える
・音の大きさが安定する
・眠れるようになる
といった変化から実感されます。これらは、身体が回復方向に向かっている重要なサインです。

⑥ 三茶はりきゅう院での改善症例
症例①:40代男性・デスクワーク
数か月続く高音の耳鳴りで来院。仕事中の集中力低下と不眠を伴っていた。首肩の強い緊張と自律神経の乱れが顕著で、全身調整を中心に施術。3回目頃から「夜の音が気にならない日が増え」、2か月後には耳鳴りを意識する時間が大幅に減少。
症例②:30代女性・育児中
出産後から耳鳴りとめまいを自覚。疲労と睡眠不足が重なり症状が悪化。施術では身体の回復力を高めることを優先。1か月で「耳鳴りがあっても不安にならなくなった」と変化を実感。
症例③:60代女性・慢性耳鳴り
長年続く低音の耳鳴り。加齢と冷えが強く、全身の巡りを整える施術を継続。3か月後には「音はあるが生活に支障がない」と安定した状態を維持。
⑦ 耳鳴りについてよくある質問
Q. 完全に消えますか?
A. 脳の過敏が落ち着くと気にならなくなります。
Q. 音に慣れるしかない?
A. 神経を整えることで変化が出ます。
Q. 薬と併用できますか?
A. 可能です。体の回復力を高めます。
⑧ 耳鳴りに振り回されない生活へ
耳鳴りは、原因が一つではなく、身体全体の状態が反映されたサインです。検査で異常が見つからない場合でも、「何も起きていない」というわけではありません。
大切なのは、耳だけに注目するのではなく、神経・血流・自律神経を含めた全身のバランスを見直すことです。適切なケアによって、耳鳴りとの付き合い方は必ず変わります。
三茶はりきゅう院では、一人ひとりの状態を丁寧に評価し、安心して日常を取り戻せるようサポートしています。耳鳴りでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【執筆者 紹介】
三茶はりきゅう院
院長:山崎 智史

【グループ院 紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
三茶はりきゅう院:三軒茶屋駅
吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅
高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅
