① 耳の違和感が続く不安とつらさ
「聞こえにくいわけではないけど、違和感がある」
「詰まった感じが続いてスッキリしない」
「耳鳴り、圧迫感、左右差が気になる」
こうした“はっきり病名がつかない耳の不調”に悩んでいる方は、実はとても多くいらっしゃいます。
検査を受けても「異常なし」「様子を見ましょう」と言われ、
それでも症状は続く。
その状態が続くと、「気のせいなのでは」「このまま悪化するのでは」と不安が積み重なっていきます。
三茶はりきゅう院には、
明確な診断がつかないまま、耳の違和感や不安を抱えて来院される方が多くいらっしゃいます。
このコラムでは、「耳の不調」を症状名ではなく“身体からのサイン”として捉える視点から、
鍼灸による考え方と実際の症例をご紹介します。
② 耳の不調とはどんな状態なのか
ここでいう「耳の不調」とは、
突発性難聴や中耳炎などの明確な診断がつかない、
あるいは治療後も残っている耳の違和感全般を指します。
代表的な症状としては、
耳の詰まり感、圧迫感、こもり感、軽い耳鳴り、音の違和感、左右差、疲れると悪化する感覚などが挙げられます。
日によって強さが変わる、体調や天候で波がある、というのも特徴のひとつです。
これらの症状は命に関わるものではないことが多い一方で、
「常に気になる」「集中できない」「不安が消えない」といった形で、
生活の質を大きく下げてしまいます。
耳は非常に繊細な感覚器であり、
身体や心の状態の影響を受けやすい部位です。
そのため、数値や画像では捉えきれない不調が起こることも少なくありません。
③ なぜ耳の不調が長引くのか
耳の不調の背景には、自律神経の乱れが深く関係しているケースが多く見られます。
ストレスや緊張が続くと、交感神経が優位になり、
血流や神経の働きが過敏・不安定な状態になります。
この状態では、耳周囲の血流が低下したり、
音や圧の変化に対して過剰に反応したりしやすくなります。
「異常はないけど違和感がある」という状態は、
このアンバランスから生じていることが少なくありません。
また、首・肩・顎周囲の筋緊張も重要な要因です。
長時間のスマートフォン使用やデスクワーク、噛みしめ癖などにより、
これらの部位が緊張すると、耳への循環や神経伝達に影響を及ぼします。
「耳の問題」と思っていた不調が、
実は全身の疲労や緊張の結果として現れている。
それが耳の不調の難しさでもあります。
④ 東洋医学からみた耳の不調と回復のしくみ
東洋医学では、耳の不調を「局所のトラブル」ではなく、
全身のバランスの乱れが耳に反映された状態として捉えます。
特に関係が深いのは「腎」「肝」「心」です。
腎は耳と深く関係する臓腑とされ、
慢性的な疲労や睡眠不足、加齢によって腎の働きが弱ると、
耳の感覚が不安定になりやすくなります。
「疲れると耳がおかしくなる」という訴えは、この影響が大きいと考えられます。
肝は気の巡りや緊張状態と関係します。
ストレスが続くと肝の働きが乱れ、
身体が常に張り詰めた状態になります。
その結果、音や圧に対して過敏になり、耳の違和感が強まります。
さらに、不安や動悸、不眠を伴う方では、心のバランスも関係します。
心が不安定になると、自律神経の調整がうまくいかず、
耳の感覚も乱れやすくなります。
東洋医学では、
「耳に何が起きているか」だけでなく、
「なぜこの人の身体に今その症状が出ているのか」を重視します。
⑤ 三茶はりきゅう院の耳の不調に対する鍼灸アプローチ

三茶はりきゅう院では、耳の不調に対して
症状だけを追いかける施術は行いません。
大切にしているのは、耳に負担をかけている身体の状態を整えることです。
まず、自律神経のバランスを整え、
過剰な緊張状態から身体を解放していきます。
これにより、感覚の過敏さや違和感が和らぎやすくなります。

次に、首・肩・背中・顎周囲の緊張を丁寧に緩め、
耳周囲の循環がスムーズになるよう整えます。
強い刺激は行わず、その方の状態に合わせた施術を心がけています。
「耳を触らないのに楽になる」
そう感じる方も多く、
全身を整えることの大切さを実感されるケースは少なくありません。
⑥ 三茶はりきゅう院での改善症例
症例①:30代女性/耳の詰まり感と不安
検査では異常なしと言われたが、詰まり感が続き来院。
仕事のストレスと睡眠不足が重なっていました。
自律神経調整を中心に施術を行い、
「耳の違和感を気にしない時間が増えた」と変化が見られました。
症例②:40代男性/疲れると悪化する耳の違和感
疲労が溜まると耳が重くなる状態。
首肩の緊張が強く、全身の硬さが目立ちました。
施術を重ねることで、
仕事後の不快感が軽減しました。
症例③:50代女性/耳鳴りと圧迫感
軽い耳鳴りと圧迫感が続き、不安を抱えて来院。
リラックスを重視した施術を継続し、
「気持ちも楽になった」と実感されました。
⑦ 耳の不調についてよくいただくご質問
Q. 病院で異常なしと言われましたが大丈夫ですか?
A. 多くは機能的な問題で、鍼灸の適応になるケースが多いです。
Q. いくつもの症状が混ざっていますが?
A. まとめて整えることが可能です。
Q. 薬と併用できますか?
A. 問題ありません。
⑧ 耳の違和感を我慢しないでください
原因がはっきりしない耳の不調は、
周囲に理解されにくく、不安を抱えやすい症状です。
しかしその多くは、身体全体の緊張や疲労、
自律神経の乱れが関係しています。
鍼灸は、耳だけでなく、
不調を生み出している身体の土台から整えるサポートができます。
「異常なし」と言われてもつらさが残っている方は、
ぜひ一度ご相談ください。

【執筆者 紹介】
三茶はりきゅう院
院長:山崎 智史

【グループ院 紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
三茶はりきゅう院:三軒茶屋駅
吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅
高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅
