「毎日スッキリしない」
「お腹が張って気分まで重い」
「薬に頼り続けるのは不安」
便秘の悩みは、とても身近でありながら、人に相談しにくいものです。
仕事や家事、育児に追われる中で後回しにしてしまい、気づけば慢性的な不調として定着してしまった…そんな方も少なくありません。
便秘は単なる“お腹の問題”ではなく、自律神経や体のバランスの乱れを知らせるサインでもあります。
このコラムでは、便秘の仕組みを医学と東洋医学の両面からわかりやすく解説し、三茶はりきゅう院での鍼灸によるサポートについてお伝えします。
便秘とは?医学的にみた原因とタイプ
医学的に便秘とは、「本来排出されるべき便が十分に排出されず、不快感を伴う状態」と定義されます。
大きく分けると、以下のようなタイプがあります。
機能性便秘:腸の動きや排便反射の低下が主な原因
器質性便秘:腸の病気や狭窄など、構造的な問題によるもの
薬剤性便秘:痛み止めや抗うつ薬などの副作用
鍼灸院に来院される方の多くは、病院で「異常なし」と言われたものの改善せず、ストレス・生活習慣・自律神経の乱れが関係する機能性便秘に悩んでいます。
便秘と自律神経の深い関係
腸の働きは、自律神経によってコントロールされています。
特に重要なのが、副交感神経です。
副交感神経がしっかり働くことで、
・腸の蠕動運動が活発になる
・排便反射がスムーズに起こる
といった働きが保たれます。
しかし、現代人は長時間のデスクワーク、スマホの使用、睡眠不足、慢性的な緊張状態によって交感神経が優位になりがちです。
その結果、腸の動きが鈍くなり、「出したくても出ない」状態が続いてしまうのです。
便秘に対する東洋医学と鍼灸の考え方
東洋医学では、便秘を単なる排便の問題としてではなく、全身のバランスの乱れの表れとして捉えます。
特に重要なのが「気・血・水」と「臓腑」の働きです。
便秘の方に多く見られるのは、
・ストレスで気の巡りが滞る「気滞」
・血が不足し腸が潤わない「血虚」
・冷えにより腸の動きが低下する「寒証」
といった体質傾向です。
また、臓腑では
脾(消化吸収)・肝(自律神経の調整)・腎(生命力の土台)のバランスが大きく関わります。
例えば、ストレスが強い方は肝の働きが乱れ、腸の緊張が強くなり「出したいのに出ない」状態に。
冷えや疲労が続く方は腎や脾が弱り、腸を動かすエネルギーが不足してしまいます。
東洋医学の便秘治療は、「とにかく出す」ことが目的ではなく、その人の体質に合わせて、出せる体をつくることを大切にします。
これが、鍼灸が慢性便秘の根本改善に向いている理由のひとつです。

三茶はりきゅう院の便秘に対する鍼灸施術アプローチ
三茶はりきゅう院では、便秘を「腸だけの問題」として捉えるのではなく、自律神経・血流・内臓機能・生活背景が複合的に関与する全身の不調として評価します。
初回のカウンセリングでは、排便の頻度や硬さだけでなく、ストレスの有無、睡眠の質、冷え、食事の内容、運動習慣まで丁寧に確認し、便秘の根本要因を見極めます。
施術ではまず、自律神経のバランスを整えることを重視します。
後頭部や首、背中のツボに穏やかな刺激を加えることで副交感神経を優位にし、腸が本来のリズムを取り戻しやすい状態へ導きます。
さらに、腹部や腰部への鍼施術により内臓の血流を促進し、腸の動きが自然に高まる環境を整えていきます。
便秘の背景には、ストレスによる緊張型、冷えによる機能低下型、疲労によるエネルギー不足型など、さまざまなタイプがあります。
当院では画一的な施術ではなく、その方の体質や生活リズムに合わせたオーダーメイドの鍼灸施術を行うことで、「その場だけ楽になる」ではなく「出せる体をつくる」根本改善を目指しています。

便秘の症例報告
症例①:30代女性/デスクワーク・慢性便秘
学生時代から便秘があり、社会人になってからさらに悪化。週に2回程度しか排便がなく、腹部膨満感が強い状態。
自律神経調整を中心に施術を行い、3週目から自然な便意が戻り、現在はほぼ毎日排便が可能に。
症例②:40代女性/育児ストレスによる便秘
出産後から便秘と腹痛を繰り返す。睡眠不足とストレスが強く、常に緊張状態。
リラックスを促す施術と体質改善を並行し、2か月後には薬に頼らず排便できるように。
症例③:50代男性/運動不足と冷えによる便秘
在宅勤務が増え、運動量が減少。下腹部の冷えとともに排便回数が減少。
血流改善と腹部の冷え対策を重視した施術で、便通が安定し、お腹の不快感も軽減。

よくあるご不安へのお答え(FAQ)
Q鍼灸は便秘に本当に効果がありますか?
A体質や原因によりますが、自律神経の乱れが関係する便秘には相性の良い方法です。
Q痛くありませんか?
A髪の毛ほどの細い鍼を使い、刺激はとてもやさしいのでご安心ください。
Q薬と併用できますか?
Aもちろん可能です。医療機関での治療を大切にしながら、補完的に鍼灸を取り入れる方が多くいらっしゃいます。
まとめ|「出せる体」を一緒につくっていきましょう
便秘は、つらくても「体質だから仕方ない」と諦めてしまいがちな症状です。
しかし、体のバランスを整えることで、本来のリズムを取り戻す力は誰にでも備わっています。
三茶はりきゅう院では、ただ症状を抑えるのではなく、あなたの体と丁寧に向き合いながら、無理のない改善を一緒に目指します。
「この不調、相談してもいいのかな?」
そんな気持ちの段階でも構いません。
どうぞお気軽にご相談ください。

【執筆者 紹介】
三茶はりきゅう院
院長:山崎 智史

【グループ院 紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
三茶はりきゅう院:三軒茶屋駅
吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅
高田馬場はりきゅう院:高田馬場駅
