末梢神経性嗅覚障害/三軒茶屋エリアの鍼灸院といえば三茶はりきゅう院

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末梢神経性嗅覚障害

嗅覚障害とは、においを感じに取りにくい、または全く感じない、という嗅覚機能の障害の事を指します。 通常のにおいを悪臭だと感じたり、ちょっとしたにおいでも耐えられないほどの感覚になる事もあります。

鼻の構造〜嗅覚はどこにある??

鼻は、外鼻.鼻腔.副鼻腔から構成されてます。
外鼻は顔面中央に位置する鼻筋の部分で上部は骨、下部は軟骨(硝子軟骨)からできています。
鼻腔は前方を外鼻孔(鼻の穴)、後方は高鼻孔と呼び咽頭と繋がり、副鼻腔は頭蓋骨の内部にある空洞で鼻腔と繋がります。
鼻腔の上壁は篩骨の篩板からなり、頭蓋腔との境界で鼻腔の後上方にある嗅上皮に鼻粘膜があり、ここに嗅覚受容器が存在しています。

においはどうやって感じるの?

嗅上皮内にある嗅細胞が受容器(一次ニューロン)になり、においの分子は鼻腔を通って嗅上皮を覆っている粘液に溶け嗅覚受容器に、においの分子が結合します。
結合すると嗅細胞が興奮し、においの情報は中枢に届けられます。

嗅細胞は束になって嗅神経をつくり篩板にある小孔を通って頭蓋内の嗅球に達します。
嗅球では、二次ニューロンとシナプス(神経細胞が電気信号を伝達するところ)をつくり嗅索を通り脳の嗅覚野へ情報を伝えます。

末梢神経性嗅覚障害がおきる原因は…

嗅覚受容器が存在する鼻粘膜の障害が関係する場合と嗅神経障害が関係する場合とがあり、前者はインフルエンザなどのウイルスが鼻粘膜に炎症.萎縮を起こさせて、においを感じ取りにくくさせます。
新型コロナウイルス感染症に罹患し、嗅覚障害を発症した場合は、嗅粘膜にある嗅覚受容器がダメージを受けて嗅覚障害が出ている可能性が高いと言われています。
この場合、数日から数か月間においを感じとることができない場合もあります。

後者は、外傷性(頭を打ったなど)のものが多く、強い衝撃で嗅神経が障害される事によって起こります。

その他、嗅神経障害は末梢性だけでなく脳腫瘍など中枢性の障害などの影響も考えられます。

慢性鼻炎などにより鼻がつまった状態が続き、においを感知する嗅覚受容器に、においの分子が到達できない為に、においを感じないという症状が出る事もあります。

最近は、ストレスによる嗅覚障害も増えており、感覚器官は自律神経と深くかかわりあいがあるため、嗅覚もストレスなどにより自律神経が乱れると障害が起きやすくなります。

医療機関の受診

嗅覚が障害されると今までの食事の味の感覚も変わり、それがストレスとなり精神的な病気にかかる可能性なども考えられます。
鼻炎や風邪に罹ったわけでもなく、においの感じ方が普段と違うと感じたら耳鼻科を受診し検査を受ける事をおすすめします。

治癒するのでしょうか?

嗅細胞は再生が可能な細胞であり、場合によりますが、末梢神経性の嗅覚障害は、正常に近いところまでにおいが戻る可能性もあります。
再生の速度は緩やかで嗅神経細胞が障害された場合の嗅覚障害は数ヶ月間〜年単位の時間を要す事もあり、完全に戻らない事もあります。

鍼灸治療

ストレスによる嗅覚障害は、自律神経と深く関わりがあると考えられます。強いストレスで視床下部(脳)の機能に何らかの影響を及ぼし、嗅覚にも影響します。
鍼やお灸で交感神経.副交感神経のバランスを整える事で嗅覚障害の回復を高めます。

最後に…

嗅神経は再生を繰り返す細胞です。
においという刺激を与えていかないと細胞は衰え嗅覚は鈍くなります。
毎日少しずつ意識をしながらにおいを嗅ぐことで嗅細胞の再生を促すトレーニングに繋がります。
トレーニングのポイントは「これはコーヒーの匂い」とか「カレーの匂い」など意識しながら1日2回朝晩、繰り返し続ける事。

異臭症など嗅ぐもの全てが嫌なにおいに感じる方などは無理せずに、出来る方は自身のペースで取り組んでいきましょう。

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