嘔吐の原因疾患
中枢疾患
末梢疾患
消化器疾患
循環器疾患
泌尿器疾患
耳鼻疾患
眼疾患
婦人科疾患(妊娠時のつわりも含む)
などによるものがある。
悪心.嘔吐はさまざまな疾患に随伴する。
長期にわたる激しい症状は医療機関の受診を推奨する。
逆流性食道炎
胃酸や食べたものが胃から食道へ逆流することで胸やけ.特有の不快感を起こす機能的疾患。
内視鏡検査で異常がある場合は、びらん性胃食道逆流症とも区別される。
胃酸の逆流により肩こりや背部痛も認め、気管支喘息.中耳炎などを誘発することもある。
鍼灸治療は適応範囲となる。
機能性ディスペプシア
ディスペプシアとは、消化不良の意味。
内視鏡検査などで器質的な異常(腫瘍.癌など)はなく、胃や十二指腸由来の上腹部症状を示す。
心窩部痛.灼熱感.食後の胃もたれ.早期飽満感が1つ以上、6ヶ月以上前から出現し、週に数回程度が3ヶ月続いている場合は、機能性ディスペプシアと定義される。
原因は明らかにされてないが、ストレスや知覚過敏などが考えられ、鍼灸治療の適応範囲となる。
鍼灸治療
悪心や嘔吐へは内関穴への鍼刺激が効果的で、胃の蠕動運動の乱れを改善する。
逆流性食道炎や機能性ディスペプシア(心窩部痛.灼熱感)は胃の機能亢進の為、抑制させる目的で中脘穴などで腹部を鍼か灸で刺激をする。
機能性ディスペプシア(胃もたれ.早期飽満感)は胃の機能低下とみて、亢進を促すように足三里穴など四肢へ鍼や灸などで刺激をする。
気をつける事
1.食事の量.質.時間などに気をつける
暴飲暴食.油分の多い食事.香辛料.アルコール.寝る前の食事は胃機能が乱れやすくなる為、避けるようにする。
特に逆流症食道炎は身体を横にすると、胃と食道が同じ高さになり、胃の内容物が逆流しやすくなる。
右を下にして寝る事で胃が食道よりも下になる為、逆流を防ぐことにつながる。
2.体重管理をする
腹部の肥満は胃に圧力がかかり負担になる。
胃の内容物を逆流させやすくする為、適正体重までの改善が必要。
3.ストレス対策をする
胃の症状とストレスは大きな関わりがある。
十分な睡眠やストレス発散方法を考える。