ドライアイとは?
目には常に涙液膜と言う、油とタンパク質などを含んだ水の二層で覆われています。それらがなんらかの影響によって崩れてしまった時にドライアイが発症します。
眼精疲労疲労とは違い、目の症状のみがでます。眼精疲労になってくると、目だけではなく全身的に疲労や障害が起こってきます。
症状
ドライアイと聞くと、乾燥するのを想像する方が多いと思いますがそれだけではありません。
・目ヤニが出る
・目がゴロゴロする
・目が赤い
・眩しさを感じやすい
これらの症状もドライアイと言われます。
また、ドライアイが酷くなりすぎると眼精疲労となり頭痛や眩暈、肩こりなど全身に影響がでることがあります。
原因
・現代社会では当たり前となってきている、PC・スマホ の作業による瞬きの回数の減少。
・瞬きがしっかりと閉じきれていない。
・冷暖房による空気の乾燥。
・コンタクトレンズによる目の膜の水分吸収。
・自律神経の乱れによる涙液の分泌異常。
・マイボーム腺の詰まり
・シェーグレン症候群や線維筋痛症などの疾患の関連
・ストレスや疲労からくる自律神経の乱れ
このような原因が考えられます。
西洋医学的アプローチ
・涙の量と質をあげる点眼治療
・水分の不足やシェーグレン症候群などを伴うドライアイには涙点プラグ挿入
・マイボーム腺の詰まりなどには、瞼の洗浄や温罨法
などのような治療が行われます。
東洋医学的
考え方
東洋医学的考えには、陰陽五行論と言われるものがあります。五行論の中の五臓で、肝は目に開竅するとされています。そのため、ベースとして目の疾患は、肝の機能不全により起こっていると考えます。
主に、2種類に分類されます。
①肝血虚
肝の血が減る事で、肝が開竅するとされている目が栄養されず目のかすみ、痙攣などが起こるとされています。
②肝腎陰虚
肝が溜め込む「血」と腎が溜め込む「精」には密接な関係がある血精同源と言われます。精は血に変化し、血は精に変化すると言うように成り立っています。しかし、どちらかが足りなくなる事で血精同源が成り立たなくなり目や足腰など症状が出るとされています。
当院の施術
まずは、しっかりと問診をさせていただきます。その後自律神経測定器を使い、今の自律神経バランスなどを見させていただきます。
自律神経測定結果と問診から原因の基盤となる体の状態を考えさせていただき、ツボや筋肉に対して鍼灸を行っていきます。
狙う効果
・血流の改善
・固まった筋肉の緊張緩和
・自律神経を整える
・肝と腎のバランスを整える
目周りの狙うツボ
・攅竹:眉頭にあるツボ
・魚腰:眉頭と眉尻の中央にあるツボ
・太陽:目尻と眉尻の間から後方に少し下がったツボ
・承泣:黒目の真下の骨の際にあるツボ
首裏の狙うツボ
・天柱:後頭部の生え際中央のくぼみ横の太い繊維の外側
・風池:天柱から1cmほど外側
・完骨:耳裏の出っ張った骨のすぐ下
背中の狙うツボ
・肝兪:左右の肩甲骨の1番下の部分を繋ぎ中央の出っ張りから2つ下の出っ張りの外指2本分(第9胸椎の出っ張りの外指2本分)
・腎兪:ウエストのくびれている部分を挟むように手を置き親指が自然と当たる背中の部分(第4腰椎の出っ張の外指2本分)
これらのツボをメインに鍼灸を行います。
目周りのツボに行った鍼に電気を流し、温かいタオルとお灸をする事で頑固な筋肉の凝りと血流の滞りを解消します。また、全身的に鍼をする事で自律神経を整え根本的治療を目指していきます。