生理周期と心身の変化
生理周期は、卵巣からのホルモン分泌によって起こる体の変化です。一般的には25~38日周期で、大きく4つのフェーズに分かれます。
1. 月経期(生理)
* 期間:3~7日間
* ホルモン:エストロゲン、プロゲステロンともに低め
* 体の変化:経血の排出、下腹部痛、倦怠感など
* 心の変化:イライラ、落ち込み、不安感、集中力低下などが現れやすい
2. 卵胞期
* 期間:月経開始から排卵まで(約7~14日間)
* ホルモン:エストロゲンが徐々に上昇
* 体の変化:基礎体温が低め、おりものが増える
* 心の変化:気分が晴れやかになり、活力が湧いてくる
3. 排卵期
* 期間:約2日間
* ホルモン:エストロゲンがピークに達し、排卵が起こる
* 体の変化:基礎体温が上がり、おりものが透明になる
* 心の変化:恋愛感情が高まったり、社交的になったりする
4. 黄体期
* 期間:排卵から月経まで(約14日間)
* ホルモン:プロゲステロンが上昇
* 体の変化:基礎体温が高め、むくみ、便秘、頭痛などが起こりやすい
* 心の変化:イライラ、落ち込み、不安感、集中力低下などが現れやすい
※ 上記はあくまで一般的な傾向であり、個人差があります。
ホルモンと心の変化
生理周期に伴う心の変化は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量によって大きく影響を受けます。
* エストロゲンは、幸福感や活力を高める効果があります。
* プロゲステロンは、体温を上げ、妊娠の準備を整える効果がありますが、一方でイライラや不安感などを引き起こすこともあります。
上手な付き合い方
生理周期による心の変化は、自然なものです。無理に我慢しようとせず、以下のような方法で上手に付き合いましょう。
* 自分の生理周期を把握する
* 体調や気分に合わせた生活を送る
* 必要に応じて休息を取る
* 周囲の人に理解を求める
* PMS(月経前症候群)などの症状がある場合は、医師に相談する
生理周期を理解し、心身の変化を受け入れることで自分自身に優しくなれるといいですね。
ホルモンと心と鍼灸治療
鍼灸による刺激は、ホルモン分泌や自律神経の過剰な興奮の他、不足している働きに対しても調節する作用があるため、定期的に治療を行うことでPMSだけでなく様々な症状の軽減が期待できます。
体質改善を行うことで、調子良い日を増やしていきましょう。