自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる心身の不調です。
自律神経とは?
自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類からなり、内臓や血管、筋肉などの働きを無意識に調整しています。
交感神経
活動モードの時に活発になり、覚醒や興奮、緊張などの働きがあります。心拍数や血圧を上げ、呼吸を速くするなど、身体を活動状態に準備します。
副交感神経
リラックスモードの時に活発になり、リラックスや安らぎ、睡眠などの働きがあります。心拍数や血圧を下げ、呼吸をゆっくりにするなど、身体をリラックス状態に導きます。
自律神経が乱れると起こる症状
身体症状
頭痛、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、胸痛、胃腸症状、便秘、下痢、肩こり、腰痛、手足のしびれ、発汗、ほてり、冷えなど
神経症状
不安感、焦燥感、イライラ感、憂うつ感、不眠、集中力低下、記憶力低下など
なぜ自律神経が乱れる?
ストレス
仕事や人間関係などによるストレスは、自律神経のバランスを乱す大きな原因となります。
不規則な生活
睡眠不足や夜勤などの不規則な生活は、自律神経のバランスを乱す原因となります。
運動不足
運動不足は、血行不良や筋力低下などを招き、自律神経のバランスを乱す原因となります。
偏った食生活
栄養バランスの偏った食事は、自律神経の働きに必要な栄養素が不足し、バランスを乱す原因となります。
東洋医学における自律神経失調症の考え方
東洋医学で自律神経失調症は「五臓六腑」のバランスが崩れ、「気虚」「気うつ」「瘀血」「血虚」などの状態によって起こると考えられています。
五臓六腑とは、体内の主要な臓器と器官を、それぞれ陰陽五行の思想に基づいて分類した概念です。
五臓:心、肺、脾、肝、腎
六腑:小腸、大腸、胃、膀胱、胆汁、三焦
「気虚」:気の不足による状態です。気が不足すると、臓腑の働きが低下し、疲労や倦怠感、めまい、立ちくらみなどの症状が現れます。
「気うつ」:気の滞りによる状態です。気が滞ると、イライラや不安、不眠、頭痛などの症状が現れます。
「瘀血」:血の滞りによる状態です。血が滞ると、肩こりや頭痛、生理痛などの症状が現れます。
「血虚」:血の不足による状態です。血が不足すると、貧血や冷え、手足のしびれなどの症状が現れます。
自律神経失調症は「肝」の働きが弱まってるから?!
自律神経失調症は、これらの五臓六腑のうち「肝」の働きが弱まることによって起こると考えられています。
肝は、気の疎通、血の貯蔵、解毒など、様々な重要な役割を担っています。
ストレスや生活習慣の乱れなどによって、肝の働きが弱まると、気の巡りが悪くなり、血行不良やホルモンバランスの乱れなどが起こります。
自律神経失調症に対する鍼灸施術
東洋医学では、肝の働きや気や血のバランスを整えることで、自律神経失調症の症状を改善していきます。
鍼灸の効果
全身の肝や気、血に関する経穴(ツボ)を刺激することで、以下の様な効果がみられます。
◯肝の働きを整える
◯気の滞りを解消し、血行を促進する
○自律神経のバランスを整える
○ホルモンバランスを整える
○免疫力向上
○ストレス解消
○リラックス効果
当院には、自律神経計測器があります。
現在の身体の状態を知ってから、それに合わせた施術をすることができます。
気になる方はお気軽にご相談ください!