慢性疲労症候群について
慢性疲労症候群は「筋痛性脳脊髄炎」とも言われ、原因不明で日常生活に支障をきたすほど重度の疲労感が6ヶ月以上続くことが特徴です。
風邪などを患ったあと、風邪症状がいつまでも長引くことで発症するケースが多くあるようです。
風邪症状に加えて睡眠障害・脱力感などを伴うようになり、病院で検査を行なっても異常が見つからない場合、慢性疲労症候群が疑われます。
その原因は現在のところ分かっていませんが、免疫機能が過剰に働き、脳に炎症を起こし、強い疲労感や様々な症状を起こすという説が有力だとも言われています。
症状
主な症状は全身倦怠感で、朝起きた時からひどい疲労感を感じ、それが1日中続きます。
その他の症状としては、以下のようなものがあります。
* 微熱・頭痛・咽頭痛などの風邪様症状
* リンパ節の腫れ
* 筋肉痛、関節痛
* 脱力感
* 思考力の障害
* 睡眠障害
* うつ状態
* 胃腸症状
* 体温調節の不調
* 音や光への過敏性
症状は人によって様々で、軽度なものから重度なものまであります。
診断について
厚生労働省のホームページによると診断には、あるべき症状と除外すべき疾患、検査項目があります。
日本人の罹患率は1%前後と言われており、規定に入らなければ、いくら本人が症状を訴えても診断がつかない方が多いということです。
倦怠感はあって当たり前と思っていませんか?
身体は不具合があると不調を知らせるために倦怠感が起こり、休息する・受診するなどの対応をしますが、疲労はいつものことと放置してしまうと本当に不具合が起こった場合、気が付かないうちに悪化してしまう恐れがあります。
長引く倦怠感を放置せず、身体からのシグナルとして早めの対策が重要です。
慢性疲労症候群に対しての鍼治療
「筋痛性脳脊髄炎」とも言われる状態のため、体内で起こっている炎症を鎮めるようにアプローチします。
物理的・精神的ストレスなどにより自律神経やホルモンバランスが乱れ、免疫機能が過剰に反応して炎症が起こります。
血流、リンパの流れを改善することで滞っている炎症物質を排出し、その後にまた炎症が起こりにくいよう自己治癒力を高め、根本的な改善を目指していきます。
診断の有無に関わらず、お悩みの方はお気軽にご相談ください。