パニック障害とは
パニック障害は、突然、理由もなく激しい動悸や息切れ、めまいなどの発作(パニック発作)を繰り返し、その発作への不安や恐怖から、外出や乗り物など特定の状況を避けようとする病気です。
症状
パニック発作
◯突然、理由もなく激しい動悸、息切れ、めまい、発汗、吐き気、体の震えなどの症状が現れる。
◯発作は数分から数十分で治まることが多い。
◯発作が起こる場所や状況は様々で、電車やバスなどの乗り物、人混み、密閉空間などが誘因となることもある。
予期不安
◯またパニック発作が起こるのではないかという不安や恐怖に常に襲われる。
◯発作が起こりそうな場所や状況を避けようとするようになる。
広場恐怖
◯特定の場所や状況を極端に恐れるようになる。
◯一人で外出できなくなる、電車やバスに乗れない、人混みや密閉空間を避けようとするなど、日常生活に支障をきたす。
その他
◯集中力が低下する
◯疲労感
◯不眠
◯食欲不振
原因
パニック障害の原因は、まだ完全には解明されていません。しかし、複数の要因が関係していると考えられています。
脳の機能異常
脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることによって、パニック発作が起こると考えられています。
遺伝的要因
家族にパニック障害の人がいる場合、発症リスクが高まることが分かっています。
ストレス
過度なストレスは、パニック障害の発症誘因となることがあります。
その他
◯過労
◯睡眠不足
◯カフェインの摂取
◯トラウマ体験
発症のメカニズム
ストレスなどの要因によって、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、自律神経が過敏になります。その結果、ちょっとした刺激でも、心拍数の増加、呼吸困難、めまいなどの症状が現れるようになります。