飛蚊症とは
飛蚊症とは、視界の中に黒い点や糸くずのようなものが浮かんでいるように見える症状です。蚊が飛んでいるように見えることから、飛蚊症と呼ばれるようになりました
原因
飛蚊症の原因は、大きく分けて以下の2つです。
加齢による硝子体液化
目の中にあるゼリー状の物質が、年齢とともに液状化していきます。この液状化した物質の中に、血管や繊維などの異物が混ざり込むことで、黒い点や糸くずのようなものが浮かんで見えるようになります。
網膜剥離
目の奥にある網膜が、硝子体から剥がれることで、網膜の下に影が映り、黒い点や糸くずのようなものが浮かんで見えるようになります。
症状
飛蚊症の症状は、以下のとおりです。
◯視界の中に黒い点や糸くずのようなものが浮かんでいるように見える。
◯視線を動かすと、浮遊物も動く。
◯明るい場所や真っ白な背景などでは、より目立つ。
これらの症状は、飛蚊症の原因となる物質の大きさや位置によって、見え方が異なります。
◯血管や繊維などの異物が原因の場合は、黒い点や糸くずのようなものが見える。
◯網膜の下に影が映る場合は、黒い塊や虫のようなものが見える。
飛蚊症と鍼灸
鍼灸は、東洋医学の伝統的な治療法です。
鍼や灸を用いて、ツボを刺激することで、血行を良くしたり、自律神経を整えたり、内臓の働きを活発にしたりといった効果が期待できます。
飛蚊症の治療において、鍼灸が効果的であるという研究結果は、まだ十分ではありません。しかし、鍼灸によって、目の周りの血行が良くなり、自律神経が整うことで、飛蚊症の症状が軽減する可能性があると考えられています。
飛蚊症の症状が気になる場合は、鍼灸の施術を受けるのも一つの方法です。
ただし、鍼灸はあくまでも補助的な治療法であり、網膜剥離などの病気が原因で飛蚊症が起こっている場合は、早急に眼科を受診するようにしましょう。