突発性難聴とは
突発性難聴(とっぱつせいなんちょう、sudden sensorineural hearing loss)は、突然に聴力の急激な低下が起こる状態を指します。この症状は、通常、耳鳴りや耳の詰まり感などと共に現れることがあります。突発性難聴は、原因がはっきりしないことが多く、感音性難聴(内耳や聴神経の問題に起因する難聴)の一種と考えられています。
症状
突発性難聴の症状は、突然現れ、耳に関連する問題が起こることが多いです。一般的な症状には以下のものが含まれます。
1.聴力の急激な低下: 最も特徴的な症状で、突然耳が聞こえにくくなります。これは一耳または両耳に影響を及ぼすことがあります。
2.耳鳴り: 耳に響く耳鳴りやブジッとした音が聞こえることがあります。
3.耳の詰まり感: 耳が詰まったように感じることがあり、圧迫感を伴うこともあります。
4.めまいや平衡の問題: 一部の患者は、めまいやバランスの問題を経験することがあります。
5.頭痛: 一部の患者は頭痛を感じることがあります。
これらの症状が突然現れた場合、早期の医療評価と治療が重要です。突発性難聴は診断と治療が適切に行われれば一部の患者にとっては回復の可能性が高い場合もありますが、適切な対応が遅れると聴力の回復が難しくなることがあります。
原因
突発性難聴の原因は、一般的にははっきりとはわかっていないことが多いですが、いくつかの潜在的な要因が関連している可能性があります。一般的な原因として以下のものが考えられています。
1.ウイルス感染: ウイルス感染が突発性難聴の原因として提案されています。特にヘルペスウイルスや風疹ウイルスが関連付けられています。
2.血管障害: 内耳への血流が制限されることによる血管障害が原因として考えられています。これにより内耳の組織に酸素や栄養が供給されず、聴力が低下する可能性があります。
3.自己免疫疾患: 自己免疫疾患により、免疫システムが誤って内耳組織を攻撃することが突発性難聴の原因となることがあります。
4.内耳の障害: 内耳の組織や神経に直接的な損傷が生じた場合、聴力低下が起こることがあります。これは急激な音響刺激や外傷による可能性があります。
5.ストレスや生活環境の変化: 高いストレスレベル、急激な気温変化、高地に居住するなどの生活環境の変化が、突発性難聴を誘発する可能性があります。
突発性難聴の原因は患者によって異なることがあり、原因が特定できないことも多いです。治療においては、早期の診断と適切な治療法(通常はステロイド薬の投与)が重要です。
当院の突発性難聴に対する鍼灸施術
まず第一に耳の周りを鍼灸治療で刺激することにより内耳の血液循環を改善することです。
また、本来持っている自然治癒力を高めるため自律神経のバランスを整えていきます。
また突発性難聴の患者さんの場合は、日常生活の中で精神的ストレスを抱えている方がほとんどです。そこで当院では、東洋医学の特徴である全身を診て治療することにより全身をリラックス状態へと導き、交感神経の過亢進を抑制して過度なストレスを和らげます。