「胸脇苦満」と東洋医学/三軒茶屋エリアの鍼灸院といえば三茶はりきゅう院

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「胸脇苦満」と東洋医学

胸脇苦満という症状をご存知ですか?このコラムでは胸脇苦満についての内容と、東洋医学的治療法の考え、鍼灸の有効性について書かれております。ぜひ症状に心当たりのある方は三茶はりきゅう院までご相談ください。

胸脇苦満(キョウキョウクマン)とは

胸脇苦満とは、お腹をへこませると1番へこむ部分である、肋骨の下から脇腹にかけての部分に、膨満感や圧迫感があり、苦しくて痛むことです。呼吸器や消化器系の炎症が起きると、胸脇苦満になりやすいと考えられています。また、精神的なストレスや気候の変化でも発症しやすく、あまりにも強い痛みの場合は病院への受診をおすすめします。

胸脇苦満と筋肉

胸脇苦満は「棘下筋(きょくかきん)」と呼ばれる肩周りの筋肉と深い関係があると考えられています。棘下筋とは肩関節を安定させるための深層部の筋肉であり、日常生活で負荷のかかりやすい部位になります。胸脇苦満の症状がある人は、この棘下筋が硬くなり、押すと痛みが出る方が多いです。
棘下筋が硬くなる原因は、主にストレスが挙げれます。人はストレスを受けると肩周りがこわばり、常に緊張状態に陥ります。そのため棘下筋への血流が滞り、硬くなってしまうのです。
また、ストレスによる横隔膜の緊張も胸脇苦満の原因と考えられます。横隔膜は呼吸する上で重要な筋肉です。ストレスや不安で体の緊張が続くと、呼吸が浅くなり横隔膜が動きにくくなり、硬くなってしまいます。
胸脇苦満は筋肉と深い関係があり、筋肉が正常な状態を保つことが症状緩和に繋がると考えられます。

胸脇苦満と漢方

柴胡剤 

柴胡剤とは胸脇苦満が認められる場合に処方させる漢方薬です。風邪薬や胃薬、精神安静薬、睡眠薬、抗アレルギー薬、鎮痛薬などを兼ねる万能な処方薬であり、体にこもる熱や炎症をとり、心身ともに落ち着かせる効能があります。また、柴胡剤には様々な使い分けがあり、専門医の指示に従い以下の使い分けをします。

小柴胡湯(しょうさいことう)

小柴胡湯は体力が中等度の方に処方させれます。主に胃腸や肝臓、呼吸器系の炎症を落ち着かせる効果があり、免疫力の回復が期待できます。長引く風邪や、食欲不振、倦怠感などに多く用いられます。

大柴胡湯(だいさいことう)

大柴胡湯は体力がしっかりとある方に処方されます。脂質の代謝を促す効果があり、脂肪の吸収を抑えます。肥満や高血圧による便秘や、肩こり、頭痛の改善に効果を発揮します。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

柴胡桂枝湯とは、様々に痛みに対して効果があり、体の熱や炎症を落ち着かせる働きをします。また、長引く風邪や食欲不振、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胆のう炎・胆石・肝機能障害・膵臓炎などの消化器系の疾患に多く用いられます。また、ストレスを緩和させる働きもあり、自律神経の乱れを整え、ストレス体質を改善させるために処方されることもあります。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

柴胡桂枝乾姜湯は長引く風邪や神経の炎症を落ち着かせる働きがあります。また、冷え性や貧血、動悸や息切れの症状にも用いられ、更年期障害や不眠症の症状に適しています。さらに、血の道症と呼ばれる女性ホルモンの影響により、心身に現れる症状にも効果を発揮します。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

柴胡加竜骨牡蛎湯は体力が中等度の方に処方されます。精神的に不安定な方に用いられることが多く、神経の興奮を抑え、心の落ち着つかせる働きがあります。また、精神的なストレスが原因で引き起こされる男性の性機能の低下や、不眠症などにも用いられます。

胸脇苦満と東洋医学

胸脇苦満は五臓六腑の「肝」と深い関係があります。東洋医学では精神的なストレスによる諸症状のことを「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼び、肝の気の流れが滞っている状態です。肝気鬱結が続くと、消化器系の疾患につながり、胸脇苦満の原因になります。肝気鬱血の治療は、気の巡りの改善させ、精神のリラックスと安定、そして自律神経の乱れを整えることが大切です。

胸脇苦満と鍼灸

胸脇苦満の症状がでている方の鍼灸の施術は、主に肩周りや腹部の筋緊張の緩和、自律神経の調整によるストレス体質の体質改善、全身の血流促進を目的とした施術を行います。

当院では「電気鍼療法」を用いて、微弱の電流を流しながら筋緊張を緩め、血流を促進させる施術も行っております。より深層部の筋肉のコリに刺激を届けることができます。胸脇苦満の症状やお腹の違和感でお悩みの方は、ぜひ鍼灸をお試しください。

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はじめての方も安心の返金保証制度をご用意しております。
たった一度のご来院でも、我々の専門知識と確かな技術でお客様のお悩みの症状に対する概念を、きっと変えられると思ってます。
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