「おりもの」とは？

名前のとおり、女性の身体から「おりてくるもの」で、子宮やバルトリン腺の分泌物が混じりあった粘液性のある液体です。

別名「帯下（たいげ）」「こしけ」ともいいます。

「おりもの」の役割

役割は大きく分けて２つになります。

①雑菌の膣への侵入を防ぐ
通常、子宮の出入り口の「膣」は
正常なPHバランスによって雑菌などの侵入を防ぎ膣内を「清潔」に保っています。

②受精の手助け
排卵期には精子が子宮に入りやすいようにPHを調節して手助けしています。

ふだんの「おりもの」の種類

●透明で良く伸びるおりもの
排卵直前のサインです。女性ホルモンがしっかり分泌されている証拠になります。
次の生理予定日の約二週間前に２~３日出ると良いです。

●ドロッと白く濁ったおりもの
排卵直後に出る事が多いです。生理前は臭いが少し出やすいのが特徴。

●だらだら出るおりもの
胃腸が弱く、疲れやすい、浮腫みやすい方に多く見られます。
多嚢胞性卵巣、卵管留水腫などの病気が隠れていることもあります。

●茶色っぽいおりもの
生理直後は、残った経血とおりものが混じるため茶色っぽくなります。

こんな時は、要注意！

●白くて豆腐カスのようにボロボロしている
痒みもある場合は「カンジダ膣炎」の可能性があります

●黄色や緑色で、細かい泡が混じる
おりものの量が増え、痒み・悪臭がある場合は「トリコモナス膣炎」の可能性があります

●黄緑色で、膿のように見える
「単純性膣炎」「淋病」「クラミジア感染症」の可能性があります。
量が増えたり、悪臭を伴う事もあります。

●茶褐色かピンク色
「子宮頸がん」「子宮筋腫」「子宮頸管炎」「ポリープ」などの可能性があります
悪臭をともなうこともあります。

●茶褐色で膿のように見える
強い悪臭がある時は「タンポン」「コンドーム」の出し忘れの可能性があります。

さいごに

「おりもの」の状態から
自分の身体の状態を知ることが出来ます！

身体からのサインに耳を傾け、その時の状態に合わせた体調管理を行いましょう！