外からの刺激でおこる変化
今回は、産婦人科疾患と関係の深い「外邪(がいじゃ)」についてお話していきます。
まず、外邪(がいじゃ)とは
身体の外から侵入してくるものを指し、その中には「熱い・寒い」などの環境によるものを含みます。
外邪には6つの種類があり
・熱邪(ねつじゃ)
・寒邪(かんじゃ)
・風邪(ふうじゃ)
・湿邪(しつじゃ)
・燥邪(そうじゃ)
・暑邪(しょじゃ)
天候や食べ物によって、からだに侵入してきたものに対して
このように種類分けをすることができます。
「寒・熱・湿」について
産科婦人科疾患と関係の深い
「寒邪・熱邪・湿邪」についてお話していきます。
寒邪(かんじゃ)
寒さを受けたり、生もの・冷飲食を過食したり、雨にぬれたりして身体をひやすと、気の流れが悪くなり「血が寒さで滞る」ことによって様々な症状が出てきます。
女性においては
・経行後期(月経が1主観以上遅れたり、周期が延長したりするもの)
・月経痛
・閉経(無月経)
等が出現します。
また、身体が陽気不足で虚寒が発生する(身体の熱不足による冷え)と、おりもの・月経痛が出てきたりと「冷え性体質の女性」によくみられます。
熱邪(ねつじゃ)
熱邪を受けると、怒・イライラが極まって火化 感情が高まって熱が生じます。
辛い物を取り過ぎたり、あるいは陰虚で虚熱が生じる(身体の水分不足による熱)
と熱によって血の運行は盛んになり、出血しやすくなります。
女性において
・経行早期(月経が1~2週間以上早くなるもの)
・月経過多
・経行吐衄(月経期あるいは月経期前後に規則的に出血する鼻血や吐血のことで熱による)
・崩漏(月経以外の不正性器出血)
等が出現しやすくなります。
湿邪(しつじゃ)
水湿、お腹が熱不足により冷えやすい(脾胃陽虚)により水湿(体液)が停滞することで起こります。
余分な体液によって分泌物が増えたり胃腸症状が生じたり、浮腫になったりします。
女性や妊婦においては
・帯下病
・妊娠嘔吐
・妊娠腫脹(妊娠による下腿のむくみなど)
等が出現しやすくなります。
まとめ
気候や食べ物などによって身体は「外邪」の影響をつねに受けています。
外邪によって、身体に症状が出る人は
元々の体質や、気血の流れが悪い状態、免疫力が低下している人が多いです。
鍼灸では、元々の体質や現在の状態を把握し
施術を行っていくことが可能です。
鍼灸が初めてで不安な方、自分に合うか心配な方でも
おひとりおひとりに、しっかり寄り添って施術を行っていきますので
お気軽にお問い合わせください。