鍼灸に見込める身体の反応
鍼灸ってどんな反応を引き起こせるのかイマイチ分かりづらいと思います。
鍼を打ってお灸で温めるのになぜ身体が反応するのかが一般的にわかりにくいので、病院や他の医療と比べて受けることにためらいがでると言われます。
鍼灸は単純に血流増加や免疫作用が上がる事が研究によって分かっています。
ただ昔の世代の方々が持つ秘孔をつくと漫画のような反応がでるのかと笑い話でよく聞かれますが、
まずそんなことはありえません。
鍼灸に期待して頂きたいのは、任意の場所に血流を集める事です。例えば頭に打つことで頭が熱くなるとサーモグラフィーによって分かっていますので、結果として脳内血流量が上がると考えています。
首や肩周りにも同様で打った箇所に有為な血流増加がみられるため患部又は患部付近の刺激によって回復に必要な血流を集める事ができます。
なぜ血流を集めるとうつ病に関係するのか?
血液によって身体に必要な物質が届けられます。脳の機能が何かしら異常や低下が起こった際に血液がよく行き渡るようにする事で、患部の回復を助けられると考えているからです。
現在の科学ではいまだうつ病のメカニズムは解明できていません。しんきゅの場合ですと科学的根拠を示すことは難しくても実際に来て施術して反応を得た経験からいうと、全身の血行循環を良くしてから頭の施術を行うと術後に良くなったと言われることが多いです。
個人さによりますが、少し減った・楽になった・今は気分が楽といった具合です。
身体を詳しく診ていくと、頭と首が硬くなりやすい事や頭皮が熱を持ったりむくみが増すことが見られます。
また腹部が弱くなって表現が悪いのですがブヨブヨしたような力が入っていないような状態もよく見られます。
全身を診るとうつ病とその他の病気では身体に現れるサインに違いがあります。
このような特徴的なサインが取れるように施術をすることも大切だと当院では考えております。
東洋医学では身体のサインから方針を決めます。
西洋医学ではうつ病ですが、東洋医学ではうつ病の方でも人によって全然見立てが変わります。
身体からでるあらゆるサインを総合判断のもと治療方針を決めますので治療内容も人によって変わります。
西洋医学ではうつ病を定める時に身体のサインというよりも本人の話す内容が大きい要因になりますが、東洋医学では身体のサインを含めて病気をみるので考え方が変わります。
当院独自の頭の鍼灸施術
頭にも経穴(ツボ)はたくさんあります。どこに打つと反応が最も良いかを試行錯誤の上で当院独自の頭の鍼灸施術を編み出しました。
頭だけを施術しても反応が良くないことが多く身体の施術を入れる事も重要です。
身体という大きな巡りを強くすることで、頭に身体全体の巡りを誘導できます。身体の中でも背中や肩・首の硬さは優先的に施術していきます。また手足のように身体の中心部から遠い場所も身体を診るポイントになります。
遠い場所ほど体内の巡りがわかるため足の冷えや火照りがあれば体内のバランスが乱れていると判断します。
頭の施術は刺激量がある程度は必要になるので、打った鍼から電気を通して反応を高めます。実際に受けた方々は頭の鍼は心地よく眠ってしまったという声をよく聞きます。
執筆者/監修者
三茶はりきゅう院
院長 山﨑 智史
国家資格
はり師
きゅう師
理学療法士
民間資格
国際筋膜マニュピレーション全コース修了