うつ病の随伴症状
うつ病とは西洋医学で状態を表す病名になりますが、東洋医学ではうつ病と伝えられても体質によって見方が変わります。
うつ病だからといって全てが同じ施術方法になるわけではなく、その方に合った最適な施術方法を選択する点が病院と東洋医学の大きな違いです。
病院の薬物療法で改善しにくいため来院されることが多いうつ病です。
画一的な施術ではなく、実際に身体を隅々まで調べて最適な施術方法を行い続ける事が改善への第一歩になりますので体質を見極める事に力を入れています。
以下が判断の一つになってくるうつ病に多い随伴症状です。
疲労
東洋医学では疲労を労倦と言います。また肉体的に疲れる事を過労として精神的に疲れる事を心労と分けます。
肉体的な疲労が過度に起こると体内の生理物質を消耗します。この状態が長く続くことで倦怠感・無気力感などに繋がります。
逆に考えると体内の生理物質が摂取から吸収によって上手く働いていれば疲れにくくなります。臓器の機能低下や巡りが悪いと疲れやすくなりますので、そんなに動いていないのに疲労が強く感じる時は体内のバランスが乱れていると考えられます。
倦怠
疲労が続くと倦怠感が現れます。身体が重くて気だるいような状態です。
身体が重だるい状態を身重感とも言い、湿邪を受けると現れやすいです。臓器の中で脾が水の運びを行っているので脾が影響を受けて悪くなると身体の重だるさに繋がります。
また肺や腎も水に関係するので湿邪の影響によってた痰湿がとどこおることでも起こります。
食欲不振
飲食は体内にエネルギーを取り入れる行為で、食欲不振になるとエネルギー不足が生じて症状が慢性化に進行していきます。
多くの場合は食事に関係する脾と胃の不調によるものですが、精神ストレスが大きいと食欲不振を伴う肝が関連した症状になります。
また食欲不振が改善されてくると症状も全体的に改善してくることがありますので、食事の変化は重要になってきます。
不眠
心の不調は精神や意識活動に影響して睡眠が悪くなります。
睡眠と関係するのは以下
・衛気 外邪の侵入を防ぐことや皮膚を潤沢に保って筋肉や皮膚・臓器などを温める、発汗などといった体温を一定に保ってくれる役割があります。
・陰陽の盛衰 陰陽の平衡が保てなくなると病になります。院と陽のように対立した概念で考える学説でバランスを重要視してます。どちらかが盛んになればもう一方は衰えていくように
・肝の蔵血 睡眠時に身体を休めるため覚醒時よりも多くの血を臓腑の滋養に使用しているというのが東洋医学の考えです。
体質を見極めて施術方針をたてる重要さ
人は活動・食事・睡眠の3つが健康に大切です。うつ病はこの3つが悪くなっていくことが多いので改善が難しくなります。
健康に大事な要因が悪くなるので身体は病にどんどん進行しやすくなります。
心が回復するまでは徹底して現れている症状から施術を集中して心が滋養されていくよう方針をたてます。
体質によって症状の強弱がありますのでなるべく強く出ているところに注力して施術方針をたてるのがうつ病施術で大切なポイントです。
東洋医学は臓器と心が密接な関係と捉えているので、臓器を回復させて臓器から心へ力が流れるように施術し続ける事が当院の施術方法になります。